It's my melodyいつか君の夢 かなえるために 今日を生きているよ 忘れないで
すべてのこと 今 思いのままに そして きっと明日のために

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占い (中篇) 04:36
「占いコーナー」には三、四つの小さな部屋があり、各々が白いパーテーションによって区切られていた。僕はその外側に用意された椅子に座り順番を待っていた。しばらくすると中から占いを終えた女性が穏やかそうな表情で出てきた。すぐに『次の方どうぞ』という女性の声が聞こえてきた。僕はゆっくりと椅子から立ち上がると一瞬目をつぶり、一回だけ深呼吸をした。『失礼します』と言いながら、その白く囲われた小さな空間の中へと足を踏み入れると、そこは小さなテーブルがひとつ、その手前に客用の椅子がふたつ、そしてテーブルの反対側には中年と思しき色白の女性が座っていた。










“lamp”

手前に置かれた椅子に腰掛ける瞬間、僕が軽く会釈をしながら『よろしくお願いします』と言うと彼女はすっと顔を上げた。僕の目を見ながら『こちらこそよろしくお願いします』と言ったその表情は優しげでとても穏やかなものだった。『あなたはどういったことを知りたいの?』と彼女は僕に尋ねた。僕は自分が日頃から気にしているいくつかのカテゴリーを伝え、彼女に訊かれるままに自分の生年月日と産まれた時間、そしてフルネームを答えた。すると、彼女はおもむろに定規と鉛筆を手にし、机上の白紙の上へ星の運行図と思しきものを描き始めた。そして星と思しきいくつかの点と点とを線で結んだ。やっぱり占星術なのか・・・・。正直、その時の僕はちょっとがっかりした気分になっていた。白い紙の上に軌道を描いてゆく鉛筆の動きを見つめながら、僕が次に掛けられであろう言葉を待ち構えていると、不意に彼女は手を止め、僕の方に顔を向けた。しかしその目線は僕へというわけではなく、まるで僕の後ろに立っている何者かに対して向けられているかのようだった。『あなたは素直だから見やすいわ』と彼女が言った。とても意味深な言葉だな、と僕は思った。そして彼女は言葉を続けた。『私は良いことも悪いこともはっきり言うことにしているの。だから聞きたくないことは訊ねないでね。そしてこれから私が告げる、あなたの運命は、絶対に変えられないということではなく、ひとつの可能性くらいに思って聞いて下さいね』

彼女の言わんとすることが僕にはよく解った。何故なら、そうしたことは僕が日頃から好んで考えていたことであったし、僕が思い描いているこの世界の「理(ことわり)」というものと同じだと直感出来たからだ。










“tokyo art theater”

僕は昔から哲学的思考に遊ぶことが好きで、多くの考え方に興味を抱き、柔軟な心で受け止めようと心掛けながら学んできたが、僕に強い関心を与えたものは、物質を用いての検証実験を重んじる「科学」という信仰よりも、むしろ精神活動の中での体験を基に検証してゆく超自然的なものの方が多かった。またその中で何よりも心を惹き付け、初めての出会いから十数年経った今も僕を虜にし続けているものがある。それが「スピリチュアル・リズム」というものだ。それは昨今、江原啓之さんがご出演されている人気テレビ番組でご存知の方も多いと思う。このスピリチュアル・リズムというものについての話はとても長くなりそうなので、また次の機会に譲ることにしよう。










“green road”

さて「占い」の話に戻ると、結局その日僕は、自分の仕事や健康や愛情のことなどについて迫ってきていると思われる事柄を告げられた。それはかなり具体的な内容も含まれており、「ある事」に関してはそれが起こる「月」や「日」に関することまでも話してくれた。そして僕はその後、彼女の告げた通りに次々と起こってゆく多くの事実を見ることになる。「月」や「日」に関しても恐ろしいほどに的中してしまった。しかしそれは運命のお陰だったのかどうかは分からない。ただ占い後の僕はその占いの中に希望を感じながら日々を楽しく、精一杯生きていた。それだけは確かなことだ。
| spiritual | comments(1) | trackbacks(0) | posted by 和栗卓也
占い (前編) 23:59
朝起きると僕はまず歯ブラシを咥え、リビングのテレビを点けてCX「目覚ましテレビ」にチャンネルを合わせる。番組中の「今日のわんこ」と「今日の占いカウントダウン」のコーナーが好きでほぼ毎日観ている。今日の魚座は?・・・・ふむふむ、そうか、などと一人で頷いていたりする。その占いが実際当たっているかどうかなどということについて検証した事はないのだけれど、そこにある「ワンポイント戒め」みたいに書かれたメッセージを見るのが好きでついつい観てしまう。意外とその単純なアドバイスにはっとさせられることは多い。そして短い言葉というものは妙に心に残ったりする。街角に書かれた宗教絡みと思われるメッセージなどを目にした時も何気に無視できない僕がいる。










“ebisu garden plece”

そんな僕には不思議な占いという世界に興味を持っていろいろと試していた時期があった。その中で、ある方に診ていただいた占いだけは恐ろしいほどに当たっていた。その方というのは当時、某有名デパートの「占いコーナー」にいた占い師「S」さん。パーテーションで小さく区切られた彼女のコーナーの入り口には「占星術占い」と書かれたプレートが掲げられてあった。僕は以前、彼女の存在を「よく当たる街の人気占い師特集」みたいな雑誌の記事で読んで知っていた。しかし実際にその場所まで行って自分のことを診てもらおうと思うまでに至ったのは、過去に彼女に診てもらったという知人からの情報を聞いたからだ。『とにかくよく当たる。それは恐ろしいくらいだよ』知人曰く、実は彼女は霊感占いをしているのだけれど、『イメージが怖すぎるから他の看板を出してくれ』という意見があってそれからというもの「占星術占い」の看板を出すようになった、とのこと。過去にいくつもの不思議な体験をしている僕は、そういった世界のことに対して否定的な考えを持ってはいない。むしろ自分はかなり信じたいと思っている類いの人間だと思っている。






“e.g.p.”
| spiritual | comments(1) | trackbacks(0) | posted by 和栗卓也
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