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「ゴジラ」 14:26
1954年3月1日、マーシャル諸島のビキニ環礁にてブラボーと呼ばれるアメリカによる水爆実験が行われた。その際に発生した「死の灰」で日本の漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被爆したことはつとに有名な話。この時、「第五福竜丸」以外にも数百隻の漁船と二万を越える人々が被爆していたという。そしてマーシャル諸島に住んでいた人の被害はさらにひどいものだった。その事実の一部は現在、夢の島にある「第五福竜丸展示館」で見ることが出来る。

東宝映画「ゴジラ」が初めて公開されたのは1954年11月3日。ビキニ環礁での水爆実験によって太古の眠りから目覚めたその生物は放射能で脳を犯され、テリトリーを認識できなくなってしまっていた。そして人類の築いた文明社会を彷徨いながらただ目の前にあるものを次々と破壊していった。実は「ゴジラ」は核の悲劇を扱った映画だった。僕にはゴジラが人類の敵という存在なのではなく、むしろ被害者的なイメージが強く、恐ろしい形相も人間のエゴそのものの姿を見ているように感じられてしまう。劇場公開された当時、アメリカの投下した爆弾によって日本が苦しめられる、といった設定が観るものに長崎、広島での原爆投下を想起させ、反米感情を抱かせたりもしたそうだが、今改めて映画を観てみるとゴジラの叫びは人類によって深い傷を負わされた地球自身の悲鳴のようにも聞こえてくる。

ゴジラはこの映画の中で液体中の酸素を破壊してしまうという化学兵器「オキシェジェン・デストロイヤー」によって葬り去られる。「オキシェジェン・デストロイヤー」は水爆と同様に人類を破滅に導く危険性があったにも関わらず、目先の危機を重んじた人類はその使用を決断するのだ。その行為は、あたかも過ちを消し去ろうとするがあまりにさらなる大きな過ちを犯してゆく愚かさとも感じられる。しかしそうした問題はひとりの人間の中においても、また国家同士という中においても繰り返し起きていることだと思う。こうした因果の輪から人間が脱却してゆく為にはどうしたら良いのか。またその為に必要な意識とはどういったものなのだろうか。そうしたことについて個人個人が真剣に深く考えてゆかない限り、地球環境の保護も人類の精神的進化も望めないことだと僕は考える。大きな存在を変えてゆこうとするには、まず自分自身から変えてゆかなければならない、ということは「物事の道理」なのだとも思う。まずは自分がどうしてゆきたいのか、それをしっかりと認識した上で、今この瞬間に自分が出来ることが何なのかと考えるのが本来あるべき形なのだろう。かく言う僕もそうした意識が自分の中にどこまで根付いているのかは疑わしいくらいなのだけれども。

人類は高次の精神的ヴィジョンを持つに至る以前に多大なる悪影響を地球に与えてしまった。少なくとも現況の文明に比する人類の精神バランスは悪く、そのレヴェルは低いと云わざるを得ないだろう。人類が蒔いた種なのだからそのことが元で人類自身が滅ぶことがあっても致し方ないという意見もあると思う。だからといって地球そのものを人類のエゴの犠牲にしても良いものなのだろうか。物事には取り返しのつくこととつかないことがある。後悔だけは避けたいということは誰にとっても共通の願いであると思う。せめて今何かしらの行動を始めれば間に合うということだけはすぐにでも果たしておきたいものだ。そうしてゆくことの中で個人が、また国家がそれぞれに精神的進化を目指して豊かに育んで行くというのが適切な方法なのではないだろうか。ほんの小さいことで良いから気付いたことから行動したい。そして互いの、そうした行動から互いが大切なことを伝え合ってゆきたいと思う。もしも国家という括りでひとつにまとまることが難しいならば、そうした枠を超えた「高次の意識」というもので世界の人々が繋がることが望ましいことに思える。そのきっかけになることを僕等は積極的に探してゆくべきだろう。

水爆で目覚めたゴジラの最初の痕跡を発見した博士が映画の中でつぶやいた言葉を身勝手な僕等への警鐘として、今日のブログの締めに書いておきたいと思う。

『あのゴジラが最後の一匹だとは思えない。もし水爆実験が続けて行われているとしたら、あのゴジラの同類が世界のどこかに現れるかもしれない』
| cinema | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 和栗卓也
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