「バー」では「バーボン」や「カクテル」、「イタ飯屋」では「ワイン」、「韓国料理屋」では「マッコリ」と、僕のようにお店や料理に合わせて呑むお酒を変え、文化そのものを楽しむという人は結構多いのではないかと思います。また一緒に過ごす相手によってお店を決めるのも僕のお酒の楽しみ方のひとつです。
友人、知人と気取らず、気を使うことなく過ごしたい時の僕は「ダイニング・バー」「居酒屋」などをよく利用します。そういうお店で注文するお酒が「日本酒」です。最近は豊富な品揃えで迎えてくれるお店が多くなり、僕にとってはとても嬉しい限りです。今日はどのお酒を呑んでみようかな、とちょっとした冒険を毎回楽しんだりしています。
また酒屋さんなどでお店の人にいろいろと話を聞きながら、清水の舞台に飛び乗ったつもりで、いきなり一升瓶を買い込んでしまうというのもなかなかにスリリングで楽しいものです。僕がそういうことをするのは、お店の人の人柄というものに惹かれた時に多く起こることです。
日本酒の中で僕が好んでよく呑む銘柄は「十四代」「八海山」「天狗舞」「影虎」あたりです。それは外で呑む場合、まずそのお店に置いてなければ呑めないわけですから、よくお店に置かれている銘柄であるということもポイントになっているわけです。
お酒との出会いを与えてくれたのが友人であったということもあったりします。例えば「十四代」を教えてくれたのは、「
ダンス☆マン」と共に活動をしている「
ザ・バンド・マン」のギタリスト「ジャンプ・マン」でした。彼は日本酒をこよなく愛している人で、彼に日本酒のことを語らせるとあまりに嬉しそうに話すのでついついそれを呑んでみたいと思ってしまうのです。「十四代」というお酒も彼の熱烈な語りに魅了されて出会うことが出来たお酒のひとつです。
現在「
the 5th season」で一緒に活動している「
めぐメグ」が帰省した折に、郷里の土産物として彼女から頂いたのが「天狗舞」というお酒でした。最近では近所の酒屋でもよく目にするようになりましたが、10年前はなかなか手に入れにくい銘柄でした。
そうして知り合った酒というのは、それを呑む度に教えてくれた人のことや呑んだ時の出来事を一緒に思い出させてくれるものです。そうしたことも僕のお酒の楽しみのひとつだったりします。人それぞれいろんな楽しみ方があると思いますが、さて皆さんはどんな風に楽しんでいるのかな。