It's my melodyいつか君の夢 かなえるために 今日を生きているよ 忘れないで
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変態サンダル 23:48
 近頃は100円でいろんなものが買えるようになりました。僕もダイソーやキャンドゥなどへよく出掛けて行きます。そこには「へえ、こんな物まで100円で売っているんだぁ〜」と驚くような商品を見つける楽しみがあります。そうした商品と出会う度、その何倍もの値段で売っている他の店の商品との違いをいろいろと考えてします。僕にはどちらが必要なのかなとか。デザインや利便性などにおいて必要性があり、高くてもやっぱりそれが欲しい、ということであれば全く良いのですが、そうでもなければやはり僕の心はついつい安い方に向きがちです。しかし現実問題として一端デザインのことなどを持ち出してしまうならば、概ねそれなりのデザイナーを揃えているであろうブランドの方に傾くわけですけどね。

 そうしたモノたちの中で僕の購買意欲を見事なまでに掻き立てた商品がありました。それは「サンダル」。見た目は近所の靴屋の店先の500円均一ワゴンに置いてあるのと同じような感じ。ちょうどベランダ用にひとつ欲しいと思っていましたし、それを履いて出掛けるとしてもどうせ近所だけだし・・・・と僕は500円で売っているものを100円で買える錯覚に陥り、喜び勇んで庭駆け回り状態で買ってしまったわけです。それからベランダに常時置きっ放し状態のその100円サンダルは僕の期待に応え、洗濯物を干したり、取り込んだり、また植物に水を与える時など大いに活躍してくれました。しかし昔の人は上手いことを云ったものです。「安かろう悪かろう」と・・・・。

 しばらくして大雨がありました。しかし翌日は見事なまでの快晴。僕は洗い立ての洗濯物を両手で抱えながらベランダのサンダルに足を突っ込みました。するとサンダルはジュルジュルという音がたち、噴き出された水が踏み込んだ僕の足を濡らすではありませんか。前日の雨水がサンダルの中に溜まってしまったのです。それに気づいた瞬間、僕はそれが100円で売られていた理由が解ったような気がしました。そのまま放置しておいたのでは雨が降る度に不快な思いをしてしまうので、いっそのこと近所へ行く為用の、所謂“突っ掛け”にしようと思い付き、サンダルをベランダから玄関へと配置転換を行いました。

 数日を経ても尚、足を差し入れる度にサンダルからは「ジュル、ジュル」と音がしていました。しかし数週間を経過するとようやく内部の水分が無くなった様子で、もはや「ジュル、ジュル」は聞こえなくなっていました。そこで早速、僕は配置転換後の初仕事をしてもらおうと翌朝に返却期限となるDVDを返す為、真冬の午前三時、駅前にあるレンタルショップへ向かう為の突っ掛けとしてサンダルを利用したのでした。

 普段から僕は歩くのがとても早いのですが、その時はとても寒かったこともあり、通常よりもさらに三割増し、軽く息切れするほどの速さで歩いていました。僕の50mくらい前方には一人の男性が歩いていました。しばらくし、その距離が10m程になったところで前方を歩いていた男性が後方から近づく僕を振り返りました。すると早歩きをしている僕よりもさらに速い歩調で歩き始めたのです。それは明らかに、追いつかれたくない、という強い意思を感じさせる“歩調”・・・・というよりそれはもはや“競歩”と呼ぶべき状態でした。どうしたのだろう、と僕も自分の後方を振り返ってみたのですが誰もいません。

 つまり・・・・僕を感じて逃げたってこと?まぁ夜中だから誰だって気持ち良くないよね。

 DVDを返却したついでにいつものように新作を三本借り、ショップを出ました。僕の直後に続くように女性が一人出てきて、どうやらその足音からすると同じ方向へと向かって歩き始めたようでした。やはり時間が時間ですから僕としてもすぐ後ろを歩かれるのはちょっと不気味に感じるわけです。しかし数十mも行かないところまで行くと後ろの足音が止まりました。ちょっと気になって振り返ると僕を見つめている女性が立っていました。僕と目が合うなりその女性は今歩いてきたショップの方向に走り去ってゆきました。

 え〜!どうしたのよぉ?確かにサンダル履きでジャージにコートはちょっと不審かもしれないけど、そりゃ傷つくってばさ。

 まぁその場にいつまでもそのまま立っていたとしても仕方ないですし、当局に通報されて職務質問されても厄介なので、再び僕は自宅へと歩き始めたわけです。そして僕はそれまでは分からなかったあることにすぐに気付きました。僕が一歩歩く度、サンダルから「シュウ、シュウ」という音が発せられるということに。

 どうやら雨曝しになったことでサンダル下部のクッションがダメになり、重みが加わる度に渇いたその部分に入っていた空気が押し出される為、変な音がするという現象が起こっていたようです。僕の早歩きにより、その「シュウ、シュウ」音が周囲にはまるで「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」という風に聞こえていたのでありましょう。そんなところへ持ってきてその日のその出で立ちですから。もはやどう疑われても仕方ないことなのかもしれません。

 100円のサンダル、侮るべからずでございます。安いからといってモノを粗末に扱ってはなりません。しみじみ。
| column | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 和栗卓也
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