It's my melodyいつか君の夢 かなえるために 今日を生きているよ 忘れないで
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「時の中で」 06:10
 以前の僕が書いた作品のひとつに「時の中で」という曲があります。僕の作品はそのほとんどがメロディーから書いたもので、その創作方法は「曲先(きょくせん)」と呼ばれています。ちなみに詞を先に書くことは「詞先」と言います。

 12年前というのは僕にとってまさに“悩み多き時代”で、詞ひとつ書くことも今の何倍も苦労していました。それは己の混沌とした心というものをどのようにして理解して良いかまったく分からなくなるといったことでもありました。

 当時の僕の「心の叫び」とも言うべきこの楽曲のメロディが、自分の心の中から勝手に染み出してきた時、僕はそれまで経験をしたことのない感覚を憶えました。それは自分の内面が音楽にそのまま映し出されることの「快感」、または「恐怖」とでも表現したらよいでしょうか。なので僕はそれ以前に作ってきた作品たちとは違った詞の書き方をしてみようと思いました。つまり曲同様に詞も染み出してくるまで待つことにしたのです。

 それまでの僕の詞はどこか誰かの視線ばかりを気にしている「着飾った詞」でした。ですが「時の中で」のメロディにはそういった詞を付けたくはないと思っていました。そこで自分の心から溢れてくるものを「良い」とか「悪い」とかいうふるいにかけることなく、ありのままの心を書き出してしまおうと考えたわけです。そして僕はその「心のスケッチ」をする場所を何処にするかということを考えました。しかしその場所さえも決まらないうちに時だけが過ぎて行きました。けれどいよいよレコーディングも間近に迫ったある夜に突然ひとつの場所が脳裏に思い浮かんだのです。

 

 「祐天寺」にあったマンションの部屋を飛び出した僕は駅前のロータリーで停まっていたタクシーに乗り込み、新宿へと向かいました。「新宿ALTA」の辺りで降り、真夜中の歌舞伎町をひとり歩きました。いろんなことを考えながら歩いているうちに大ガードを越えており、気がつくと僕の足は「西新宿」へと。

 

 やがて「西新宿」の高層ビル群の狭間まで来ると僕はそこで腰を落ち着けることにしました。そして僕は佇んだまま自分の心から「叫び」が染み出してくるのをひたすら待ち続けることにしたのです。

 

 それから何時間も僕はひたすらに待ち続けました。やがて空が薄明るくなり始めた頃、それは起こりました。心の中でメロディが流れ出し、僕の手がまるで何かに憑りつかれたかのように勝手に書き綴り始めたのです。一端、そんな状態になってしまうとあっという間にノートの一頁が言葉で埋まってしまいました。それを部屋に持ち帰った僕は「音になった心」と「言葉になった心」を照らし合わせひとつの曲を完成させたのです。その時からそうした手法が僕の作品作りの基本になりました。
| music | comments(2) | trackbacks(0) | posted by 和栗卓也
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Comment








そんな裏話があったのですね☆他の曲にも、それぞれ隠れた背景があるのでしょうね。
posted by まな♪ | 2006/06/29 11:39 PM |
時の中でが入っているアルバムをゆっくり聴いていました。買った時に聴いた印象とは違う何かが沸き上がりました。時間と共に自分の変化にも気付く事もあるんですね♪音楽と記憶のリンクが心地いい感覚を感じさせてくれました。川島さんにありがとうと伝えたくなりました(*^^*)
posted by | 2008/03/11 4:43 PM |
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